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◯雰囲気の良さが身上!生涯で1勝の穴馬 ローテカリーノ [◯穴馬伝説]

☆2007年12月22日、中山競馬場1R2歳未勝利戦16頭立(ダート1,200m)、初戦を勝てなかった馬達の奮起の第2戦だが、1番人気となったのは前走2着だが3着以下を3馬身突き放したマイミカプリンセス号(牝2歳栗毛 後藤浩輝騎手)で単勝1.5倍のダントツ1番人気となっていた。

 4番人気のローテカリーノ号(牝2歳鹿毛 蛯名正義騎手)は「初戦はおっとりしていてゲートを出て行かなかった。」(マスコミ報道)と国枝調教師が語っていたように、出遅れしたものの6着で入線した素質を買い穴馬候補として抽出したが、力差のない2戦目の未勝利戦は馬君のやる気によってはどの馬にも勝てるチャンスがあるといえる。

 レースは緩みのない平均ペースとなり、ローテカリーノ号は後段から徐々に順位を上げ、3番人気2着のレティセントガール号(牝2歳黒鹿毛 松岡正海騎手)に頭差先着した。この時鞍上の蛯名正義騎手は「ゲート内でおとなしくて出脚がつかなかったが素質で押し切ってくれた。雰囲気のいい馬です。」(マスコミ報道)と語っていた。(単勝:1,310円)

 なんと、蛯名正義騎手にとって、このローテカリーノ号で勝ち取った1勝が2007年勝利数100勝目という記念すべきレースとなったのである。ところが話はこれだけでは終わらない。蛯名正義騎手はその日の5R2歳新馬戦でタイキティファニー号(牝2歳青鹿毛)で2勝目を上げ、翌日の2007年中央競馬最終日の23日、4R2歳新馬戦のステルスソニック号(牡3歳黒鹿毛)、7Rグッドラックハンディキャップのエフティイカロス号(牡3歳黒鹿毛)、9R有馬記念(GⅠ)のマツリダゴッホ号(牡4歳鹿毛)、10Rハッピーエンドカップのリキサンファイター号(牡3歳栗毛)で中山競馬場の最終日の7鞍のうち後半の4レースを連勝してしまったのである。しかも縁起の良いタイトルレースを総ナメにするという快挙をなしとげたのである。

 人の笑顔が幸福を引き寄せるように、蛯名正義騎手を「いい雰囲気」にさせ最大限の名手の能力を引き出したのは、このおっとりとしたローテカリーノ号だったのではないのかと思わずにはいられない出来事でした。

 この後、ローテカリーノ号は札幌競馬場での落馬した先行馬に接触し落馬するという事故にもあいながら、1年と8ヶ月の間に7レースを無事完走し2009年8月16日に引退しました。

 現在は茨城県の大和ホースパークで中級者の馬術競技用馬として調教中ということで、乗馬クラブでの責任者の方の話によりますと、クラブでの印象も「おとなしくて、物覚えのいい子?」と評判のようです。
・・穴馬伝説(10) ローテカリーノ・・

ローテカリーノ.jpg


写真掲載場所:「大和ホースパーク」   http://www.y-h-p.jp/

☆大和ホースパークにはローテカリーノ号の他にツルマルフェロー号(牡8歳鹿毛)、マルターズライオン号(牡14歳栗毛)、サンターナドリーム号(牝5歳栗毛)が調教されてるようです。ちなみにサンターナドリーム号は母サンターナズソング父マルターズライオンということです。
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