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上賀茂神社の神馬(しんめ)は馬生の達人! [▲ウラナリフォット]

☆今、京都では祇園祭(賀茂祭)が煌びやかに行われている時期ですが、そのひとつ前に行われた葵祭の話題を一つ!

 京都の上賀茂神社を訪れた人はよくご覧になっていると思いますが、二の鳥居の前の神馬舎に神山号という白馬がいらっしゃいます。
神馬舎2.jpg


 神山号の晴れ舞台の葵祭、今年も5月15日に行われました。
葵祭.jpg


 藤の花で飾られた御所車
牛車2.jpg


 腰輿(ようよ)の斎王代
斉代王3.jpg


 今年の神馬舎での神山号の御姿です。
神山号.jpg

 下鴨、上賀茂両神社の社頭の儀のなかの走馬の儀で活躍します。
神馬舎.jpg


 実はこの5世神山号(牡19歳芦毛)は、どの馬にも引けを取らない人生経験ならぬ馬生経験豊富な経歴の持ち主です。

 1991年3月29日、新冠の平山牧場で生まれて、1993年11月7日、福島競馬場で旧3歳新馬戦でデビューしました。

 そして、1年程度かけて2勝した後、GⅡのセントライト記念に出走し、8番人気で2着と頑張りました。
騎手は、今、のりにのっている話題の人、柴田善臣騎手でした。

 その勢いで1ヶ月後の菊花賞(GⅠ)に出走し、6番人気7着という結果に終わりましたが、この時はダービーを含むGⅠ3勝の豪傑ナリタブライアン号が断トツの1番人気で、7馬身という大差で勝った時でした。

 1996年は障害と平場レースの掛け持ちをしましたが、競走生活晩年は、1998年9月12日の引退レースまで元障害騎手であった星野忍調教師とのコンビで障害専門で出走しました。

 心機一転して1999年9月の4回中山競馬から誘導馬としてデビュー(誘導馬ファンクラブのブログに写真が掲載されています。)、2005年9月29日に神馬となるため京都産業大学馬術部に入厩し、部員の方々から神馬になるための教育を受けました。

 2005年11月9日に神馬交代式が開催され、晴れて5世神山号となりました。風の便りによりますとその後も部員の皆さんにいろいろと苦労をかけたようです。

 神馬の素性を明かすなど野暮な輩といわれそうですが、現在神馬舎で見かける微動だにしない落ち着きはらった神山号の御姿は、神馬と呼ぶにふさわしい雰囲気を感じさせます。

 この馬は父ラグビーボール、母キクウイナのラグビーカイザー号でした。
父ラグビーボールの産駒には1996年の目黒記念(GⅡ)を勝ったユウセンショウ号(牡鹿毛1992年5月13日生)がいます。

追記:現在の神山号は6代目で2011年10月27日(木)に神馬交代式が行われているようです。 立派にお勤めを果たしたラグビーカイザー号は、今も乗馬クラブで元気に頑張っています。 (2013年12月31日追記)
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コメント 1

f1wgp

こんばんわ。
私は京都在住なので何度も訪れて神山号に挨拶してましたが、ラグビーカイザーとは知りませんでした!!
今では、その名にあるとおり神の様な風格を漂わせているように感じました。また、会いに行きたくなりました。貴重な情報ありがとうございます。
by f1wgp (2010-07-15 19:26) 

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